【現役タニラー・生産者が解説】 多肉植物をすぐに大きくする方法をご紹介!

豆知識

多肉植物を早く大きく成長させたい!

大きく立派な多肉植物は魅力的なですよね。

しかし、早く多肉植物を大きくするのはなかなか難しいものです。

どうして難しいの?

早く大きくさせようと肥料をガンガンにあげてしまう人がいます。

しかし、葉が延び延びになってしまう徒長という現象が起こったり、体調を崩してかれてしまうことも少なくありません。

今回は、多肉植物を大きくするための方法をご紹介します。

また、比較的早く大きくする方法とその弊害についてもご紹介します。

  • 多肉植物をしっかり大きくする方法を知りたい
  • 多肉植物を早く大きく育てたい

これらでお悩みを解決できる内容となっています。

多肉植物を大きくするためには?

多肉植物を大きくするには、以下の6つのことが必要になってきます。

  • 適切な鉢の大きさで育てる
  • しっかりと光を与える
  • いい土を使用する
  • 適切な水やり
  • 適切な気温
  • 時間

順番に解説します。

適切な鉢の大きさで育てる

早く大きくしたいから大きい鉢にたっぷりと肥料を入れて育てるぞ!

ちょっとまてぇい!

多肉の大きさに見合わない大きさの鉢で植えるのは避けましょう!

多肉の大きさに見合わない鉢を使うことのデメリット

  • 土がなかなか乾かない
  • オルトランや肥料を無駄に多く使うことになる
  • 雑草が生えやすくなる
  • 場所を取る

メリットは植え替えまでの期間が延びることぐらいでしょうか。

どうして「土がなかなか乾かない」の?

根っこが成長していないため、水が吸われないためです。

乾燥方法が蒸発のみなので、乾きが遅くなります。

そうなると、時期によってはカビ繁殖のリスクが発生します。

しっかりと光を与える

多肉植物は十分な光を必要としています。適切に光を当てることで成長を促進することができます。適切な照明には、太陽光や人工光があります。

雨の日が続いてなかなか太陽光が与えられない時には人工光を使うのも効果的です。

いい土を使用する

多肉植物には、水を十分に保持しつつ、栄養を適切に供給する土壌が必要です。良質な多肉用の土壌を使用することで、植物の成長を促進することができます。

多肉植物に適した土は

  • 通気性がよい
  • 保水力がある

一般的には、多肉植物用の専用の土壌が販売されていますが、以下のような材料を混ぜ合わせて自分で作ることもできます。

  • 鹿沼土(小粒・硬質)
  • 赤玉土(小粒・硬質)
  • くん炭
  • 軽石(小粒)→底に敷くためのものです

鹿沼土、赤玉土には「硬質」と「上質」があり、できれば「硬質」望ましいです。

潰れにくく、水捌けが良いためです。

しかし、上質と比較すると値段が高いことがデメリットです。

同じ量比較すると、大体100円〜300円くらいの値段差があります。

土を「上質」にするのであれば、水捌けを良くするために「パーライト」を混ぜることをオススメします。

【硬質土を使用する場合】

鹿沼土5割、赤玉土4割、くん炭1割

【上質土を使用する場合】

鹿沼土4割、赤玉土4割、パーライト1割、くん炭1割

私は特に気にしていませんが、くん炭を半分以上とかはやめてください。

水捌けがかなり悪くなり、根腐れの原因になります。

パーライト半分以上もダメです。

根っこが張りにくくなります。

適切な水やり

多肉植物は、水やりが少なくても成長することができます。適切な水やりをすることで、成長を促進することができます。多肉植物は、水やりの際には根腐れに注意が必要ですので、過剰な水やりには注意してください。

多肉植物は乾燥に強く、水を与えすぎると根腐れや葉や茎の腐敗を引き起こすことがあります。そのため、適切な水やりは非常に重要です。

以下、多肉植物を育てる際の適切な水やりのポイントです。

土の乾燥具合を確認する        

多肉植物を水やりする前に、土の乾燥具合を確認しましょう。表面が完全に乾いたら、次の水やりのタイミングと考えてください。

充分な水を与える           

水を与える際は、土の表面から根まで充分に水を行き渡らせるようにしましょう。土の表面だけを濡らすだけでなく、根までしっかりと水を行き渡らせることが大切です。

水はけの良い土を選ぶ         

多肉植物は、水はけの良い土を好みます。土が密度が高く水がたまりやすい場合は、根腐れの原因になることがあるため、注意が必要です。

適度な頻度で水やりを行う       

多肉植物にとって、適度な頻度での水やりが重要です。一般的には、春から秋にかけては1週間に1回程度、冬場は2週間に1回程度が適切ですが、季節や環境によって異なるため、常に土の乾燥具合を確認しながら水やりの頻度を調整しましょう。

水やりのタイミングを調整する     

朝方や夕方など、日差しが弱い時間帯に水やりを行うことが望ましいです。強い日差しの下で水を与えると、葉に水滴が残り、日焼けなどの原因になることがあります。

適切な気温

多肉植物は、10℃〜25℃程度の気温を好みます。

寒すぎると成長がゆっくりになるかもしくは成長を止めます。

時間

多肉植物は、成長に時間がかかります。植物が成長するまでには、しばらく時間がかかることがあります。根気強く待ち、植物が自然なペースで成長するのを待つことが大切です。

これらの方法を試してみることで、多肉植物をすぐに大きくすることができます。ただし、植物の種類によっては成長が遅いものもありますので、あくまで一般論として覚えておいてください。

土はどこで手に入る?

さて、多肉植物を大きく育てるためには土が大事と述べました。

これらは大きめのホームセンターの園芸コーナーや園芸店などで売られています。

Amazonや楽天市場などのネット通販で購入できますが、送料を含めるとかなり割高になってしまいます。

私個人的なそれぞれの相場(2023年3月現在)

  • 鹿沼土小粒硬質(約14L) 500円〜800円
  • 赤玉土小粒硬質(約14L)500円〜800円
  • くん炭(約10L)500円前後
  • パーライト(約14L)600円前後
  • 軽石(約10L)500円前後

ネットで土を買うメリット

・買いに行く手間が省ける

・幅広く商品を見ることができる

・家まで届けてくれるので車がなくても大丈夫

ネットで買うデメリット

・送料もかかるため割高

・届くまで作業ができない

できればご自身でホームセンターなどへ足を運んでいただいた方が安く入手できるのでいいかと思います。

多肉植物を大きくするのに肥料は必要か?

結論、必ずしも必要ではありません。

肥料がなくとも、先に述べた「多肉植物を大きくするためには?」で解説した5つで充分に大きく育てることができます。

しかし、早く大きくしたいとなると、栄養が必要になってきます。

人間も同じように、1日に必要なカロリーより多くのカロリーを摂れば身体は大きく育ちますよね。

多肉植物も、育成に必要なものにプラスして肥料を与えることにより、早く大きくすることが可能なのです。

多肉植物を大きくするのに適している肥料とは?

まず、多肉植物に必要な栄養を解説します。

窒素

葉や茎などの成長に必要な栄養素で、多肉植物にも必要です。過剰に与えると、茎が伸びすぎたり、葉がやわらかくなったりすることがあります。

リン

花や実の形成に必要な栄養素で、多肉植物にも必要です。リンが不足すると、花や実が小さくなったり、株が弱くなったりすることがあります。

カリウム

植物の抵抗力を高め、花や実の成長を促進する栄養素です。多肉植物にも必要です。

微量元素

鉄、マンガン、亜鉛、銅、モリブデンなどの微量元素が、多肉植物の成長や健康に必要な栄養素です。これらの栄養素は、土壌中にわずかしか含まれていないため、不足しがちです。

多肉植物には、一般的な肥料よりも、窒素が少なく、リンとカリウムが多い肥料が適しています。また、過剰な肥料は、多肉植物にとって有害になることがあるため、使用量には注意が必要です。

肥料の選び方は?

肥料を選ぶ上で大事な条件は次のとおりです。

  • 多くの人が使っており、情報が豊富
  • 多くのホームセンターや園芸店で売っている
  • 安価で手軽に使える

私が使っているのは「ハイポネックス」や「リキダス」という水で薄めるタイプの肥料や「マグァンプK」という固形の肥料です。

マグァンプKは小粒、中粒、大粒の3種類があります。

小粒の効き目は約2ヶ月

中粒、大粒は約1年と言われています。

私の場合、中粒を土に混ぜて使っています。

それぞれの肥料は、1つの多肉植物につき1種類に統一した方がわかりやすくていいかと思います。

これらの肥料もホームセンターや園芸店で購入できます。

ネットでも買えますが土同様、送料分値段が割高になります。

肥料をあげる頻度は?

私個人的な話になりますが、ハイポネックスとリキダスは1ヶ月に一度程度あげています。

マグァンプKは植えるタイミングで土に混ぜています。

マグァンプKの中粒、大粒は一度土に混ぜてしまえば1年間は追肥(肥料を入れること)しなくていいのでかなり楽ですが、じわじわと効果を発揮するものですので、液肥の方が効果は早いです。

【超重要】多肉植物をすぐに大きくしようとすると起こる弊害

これまた私自身の経験を述べると、以下の弊害があります。

・でべそになりやすい(どんどん上に伸びていき下葉が多くなる状態)

・徒長しやすい(葉が長くなる状態)

・肥料が抜けるまで紅葉しない

これは私が育てている苗「モーサン」です。

このモーサンは葉挿しから育てて1年半くらいのものになります。

たしかに大きいのですが、かなり不恰好ですよね。

本来はこのような赤くかわいらしいものになるはずなのです。

しかし、肥料をあげたことにより、大きくはなりましたが、かわいくはなりませんでした。

整った形、しっかり紅葉をさせながら大きくするには時間が必要

肥料の効果が切れればちゃんと紅葉するのでご安心ください。

 

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